マカオについて
マカオは中国と西洋文化が高度に融合した地域です。マカオ文化は本来中華文化の一部でしたが、長年ポルトガルの植民地となっていたため、マカオ独自のマカイエンサ文化と特殊なマカオのカジノ業を融合した、中華文化と西洋文化を合わせた独特な文化が花開いています。
マカオは国際的な自由港であり、世界的な旅行レジャーの中心でもあります。世界的に人口密度が最も高い地域の1つであり、世界4大カジノ都市の1つでもあります。有名な軽工業、旅行業、ホテル業、および娯楽場によってマカオは長年衰えることなく発展し、世界で最も発達した富裕層の多い地域の1つとなっています。カジノ業はマカオの主要な産業であり、観光旅行業はカジノ業と連動して多元的に発展成長しています。カジノ以外にもマカオは美食や様々な文化的遺跡、欧風の教会等が存在し、マカオ歴史地区には世界文化遺産に登録された古い建築物が数多く保存されています。
マカオは中国・ポルトガル両国の元首立会の下、1999年12月20日付で中華人民共和国へ返還されました。現在マカオは中国の特別行政区となっています。マカオは中国の行政区に属してはいますが、独立した知的財産権主務官庁、経済局、知識産権庁を保有しており、法的には1999年12月13日付で公布した工業産権法律制度に基づいて運営されています。マカオでは特許を、発明特許、実用新案、および意匠及び工業モデルおよび意匠(industrial model and design)の3種類の保護形態に分類しています。マカオにて独立して発明特許を出願する以外にも、中国知識産権局に出願または登録することで発明特許を取得することも可能であり、マカオにて延長を申請することもできます。
特許権の保護以外にも、経済局知識産権庁は他の知的財産権保護の出願も受理しており、例えば、商標、著作権、および半導体製品の位相幾何学グラフの登記等も行えます。知的財産権に関連する全ての出願書類は中国語またはポルトガル語を使用して記載する必要があります。
マカオ
- 発明特許
あらゆる分野の製品、方法、或いはその改良について提出した新しい技術方法が、新規性、創造性、及び実用性を備えているならば、全て特許が付与されます。
- 発明特許出願の拡張請求
中国国家知識産権局に発明特許出願を提出した後、マカオ特別行政区に対し発明特許拡張請求を提出し、中国国家知識産権局の「特許公報」に特許権付与公告を公布した後3ヶ月以内に国家知識産権局が交付した「特許登記簿副本」及び「特許明細書(授権本文)」を提出すると、マカオ特別行政区でも当該発明特許の延長の効力が生じます。
- により授権が認められた発明特許の拡張
中国国家知識産権局により発明特許を付与されている権利者は、中国国家知識産権局の「特許公報」に特許権付与公告を公布した後3ヶ月以内にマカオ特別行政区に対し拡張請求を提出すると、マカオ特別行政区でも当該発明特許の拡張の効力が生じます。
- 実用新案
物品の形状、構造、或いはその結合に対して実用性のある技術方法を提出し、当該物品の実用性を向上したもの、或いは当該物品の利用を改善したものに対し付与される権利です。
- 意匠
あらゆる工業製品或いは手工芸製品はそれ自体が備えている及び/或いはその装飾に使用されている線、輪郭、色彩、形状、質感及び/或いは材料により当該製品の全部または部分的な外観に表現する新規性及び独自性を備えた創作は、意匠または考案の登録保護を出願できます。
- 商標
商標は製造者或いは経営者が自己の製品やサービスを他人の製品やサービスと区別するためのに、その製品やサービスに使用する標記です。
- 著作権
著作権はあらゆる固定の有形の表現媒体の原創作品に存在し、各種文学作品(コンピューターソフトウェアを含む)、音楽作品、演劇作品、芸術作品、及び科学的創作活動による作品は全て著作権法による保護を受けられます。